建機メーカーA社様事例 -大型製品管理の事例-

建機メーカーA社様事例 -大型製品管理の事例-

大型建機部品の塗装ゴミブツを数値管理し、検査のばらつきと再手直しを大幅削減 ※本ページで紹介する数値・計算は、いずれも事例をもとにした概算値・モデルケースです。​ お客様のお困りごと 「手に引っかかるかどうか」でしか判断 […]

大型建機部品の塗装ゴミブツを数値管理し、検査のばらつきと再手直しを大幅削減

※本ページで紹介する数値・計算は、いずれも事例をもとにした概算値・モデルケースです。


お客様のお困りごと

「手に引っかかるかどうか」でしか判断できない大型製品の塗装品質

建機メーカーA社様では、アーム・ブーム・フレームなどの大型部品の塗装品質を、人が手で触りながら確認する検査が中心でした。

  • 「手に引っ掛かるかどうか」「気になるかどうか」といった感覚的な基準に頼らざるを得ない。
  • ベテランと新人で「OK/NG」のラインが違い、検査結果にばらつきが出る。
  • 過剰にNGを出してしまい、不要な手直し・再塗装・再加工が発生している。

AI画像検査の導入も検討されましたが、次のようなハードルがありました。

  • 定点カメラ前提・インライン専用の設備が必要。
  • ティーチングや学習データの準備に手間がかかる。
  • 小型ワークには適用しやすい一方で、大型部品全体をカバーするのが難しい。

結果として、「特に重要な大物製品ほど、人の感覚や検査スキルに依存せざるを得ない」という状況が続いていました。


導入ソリューション


どこでも・大物でも、塗装ゴミブツのサイズを“数値”で測れるデジタルドットゲージ

こうした課題に対して、A社様が採用したのが、塗装ゴミブツのサイズを数値で測定できる携帯型ツール「デジタルドットゲージ」です。

  • ハンディタイプなので、数メートル級の大型部品でも、検査員がその場で持ち運んで測定可能。
  • 塗装面上のゴミブツに測定ヘッドを当てるだけで、「ゴミブツのサイズ」を数値として表示。
  • 定点の専用設備やインライン改造は不要で、既存ラインに後付けで導入可能。
  • 画像AIのような大掛かりなティーチングや大量の学習データは不要で、「良品判定の品質基準(どのサイズまでを良品とするか)」を決めるだけで運用を開始。

これにより、「手の感覚」頼みだった塗装ゴミブツの判断を、客先にも示しやすい数値基準で統一することができました。


導入プロセス


“良品判定の品質基準”を数値で決める

A社様では、まずベテラン検査員が「これならお客様に出せる」と判断している良品サンプルを複数ピックアップしました。

  • 良品と判断された塗装ゴミブツのサイズをデジタルドットゲージで測定し、その範囲を分析。
  • 設計・品質保証・生産技術が協議し、「〇mm以下までは良品として扱う」といった良品判定の品質基準を数値で定義。
  • 以降の検査は、「測定値がこの基準内かどうか」で判定できるように運用を変更。

これにより、ベテラン・新人・日勤・夜勤で合否基準が揃い、検査のばらつきを大きく抑えることができました。


導入効果①不要な再手直しの削減と費用対効果(モデルケース)​

モデル前提

  • 対象:大型部品の塗装・仕上げライン
  • 月間処理台数:100台
  • 目視・手触り起因の「余分な再手直し率」:5%(仮定)
  • 1台の再手直しにかかる追加コスト(人件費+塗料・資材+エネルギーなど):5万円/台(仮定)

このとき、導入前に発生している余分な再手直しコストは、次のようになります。

余分な再手直し台数(導入前/月)=100台×5%=5台/月
余分な再手直しコスト(導入前/月)=5 台×5 万円/台=25 万円/月
デジタルドットゲージにより判定基準を数値で統一したことで、この「余分な再手直し」を50%削減できたとします(5台 → 2.5台相当)。

削減できた再手直し台数(/月)=5 台×50%=2.5 台/月(相当)
月間削減コスト=2.5台×5万円/台=12.5万円/月

年間では、

年間削減コスト=12.5 万円/月×12=150 万円/年
というイメージになります。

投資回収イメージ

デジタルドットゲージ導入・運用にかかる年間コストを、仮に80万円/年とすると、

純効果(年間)=年間削減コスト(150 万円)-年間導入コスト(80 万円)=70 万円/年

さらに、大型部品では1台あたりの単価が高いため、不良流出を防ぐことでクレームや出戻り輸送などの「リスクコスト」も抑えられます。

このように、「良品判定の品質基準を数値で決めるだけ」で、再手直しの抑制と投資回収の見通しをわかりやすく示せるようになりました。


導入効果②大物・多品種でも“どこでも・なんでも・いつでも”測定可能

A社様が特に価値を感じたポイントは、「大型製品でも、多品種でも、場所を選ばず同じツールで測れること」でした。

  • アームの先端部、ブーム側面、フレームの内側など、これまで“手で撫でていた場所”を、そのままデジタルドットゲージで測定。
  • 新しい品番でも、良品サンプルを数点測定して基準を決めるだけで、短時間で検査基準を立ち上げ可能。
  • 立ち会い検査や客先監査の場でも、「このゴミブツサイズなら基準内です」と数値で説明でき、感覚論からの卒業につながった。

結果として、「AIの据え置き設備では難しかった大型製品の品質判断」を、シンプルな携帯型ツールと明確な数値基準でカバーできるようになりました。


お客様の声(イメージ)

  • 「大物製品の塗装ゴミブツを、感覚ではなく数字で説明できるようになったのが一番の収穫です」
  • 「良品判定の品質基準を数値で決められたことで、検査員ごとの“好き嫌い”ではなく、同じ物差しで会話できるようになりました」

当社は、建機メーカー様のように大型製品を扱うお客様に対して、「塗装ゴミブツのサイズをどこでも・なんでも・いつでも数値で測れる」デジタルドットゲージを通じて、検査のお困りごと解消と費用対効果の最大化を支援してまいります。